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薪の説明

薪についての詳しい説明

切って間もない生木の50%は水分です。その木を薪として燃やすには水分を20%前後まで乾燥させることが大切になります。薪は割られることにより空気にふれる表面積が広くなるので、割られていない薪に比べより早く乾燥させることができます。割った薪は少なくても8ケ月は乾燥させてください。薪の太さや樹種にもよりますが、冬に切って1~2年間乾燥させた薪が理想の薪といえます。
 薪は針葉樹系の軟木と広葉樹系の堅木とに分けることができます。軟木は乾燥しやすく着火力にすぐれていますが、火持ちがよくありません。堅木は、その逆の性質をもっています。十分に乾燥していても、なおズッシリと重い薪が質量に富み、暖めるのに優れた薪といえます。

  薪ストーブ用の薪に使える樹木は無限にありますが、火持ちのよさや燃焼カロリー、入手しやすさなどを考慮すると薪としての樹種はある程度限定されてきます。さらにどんなに薪に適した樹種の木でも、単純に切っただけのものは薪になりません。入手した『木』を薪ストーブに適したサイズに切ったり割ったりし、十分に乾燥させて初めて『薪』になります。しっかりと乾燥させた薪を燃やすと着火がスムーズで、しっかりと完全燃焼し、部屋をやんわりとした暖かさでつつんでくれます。その暖かさを実感して改めて薪暖房のすばらしさを認識し、また薪を燃やす喜びを味わうことができるでしょう。

 

 

●使用する薪の種類
温度や燃焼時間をコントロールするために、大きくわけて『焚き付け用1~1.5cm』『中ぐらい5~10cm』『長時間用10cm以上』の3種類の薪を用意します。たき火の火をおこす時のように細い薪や枯れ枝に着火し、じょじょに太い薪をくべていきます。薪を使いわけることで、薪ストーブの温度や燃焼時間をコントロールできるようになります。
十分に乾燥していない薪は薪ストーブの性能を引き出せず、暖まりにくい上に、燃やすとクレオソートやすすが多く発生し煙突内に付着するので、煙突掃除をこまめにしなければ煙道火災の原因にもなりかねません。また腐ったり、塩分の含まれた木や化学処理をされた木は薪ストーブをいためますので使用しないでください。

●薪の乾燥と保存方法
■風雪で薪が濡れないように、屋根をつくったりシート等で雨覆いをする。
■薪が地面と直接触れないように、スノコや丸太のレールの上に積む。
■薪は日当たりと風通しのよいところに積み上げる。

樹種

熱量

割り易さ

燃焼速度

火の粉

比重

着火性

全体評価

ミズナラ

高い

遅い

少ない

高い

悪い

最高

コナラ

高い

遅い

少ない

高い

悪い

最高

クヌギ

高い

遅い

少ない

高い

悪い

最高

ブナ

高い

遅い

少ない

高い

悪い

最高

カキ

高い

遅い

少ない

高い

悪い

高い

サクラ

遅い

少ない

悪い

高い

アカシア

少ない

高い

りんご

高い

遅い

少ない

高い

悪い

高い

ニレ

遅い

少ない

良い

けやき

高い

遅い

少ない

高い

悪い

最高

高い

遅い

少ない

悪い

高い

クスノキ

遅い

白樺

良い

ポプラ

低い

低い

良い

低い

高い

遅い

少ない

高い

高い

カエデ

高い

遅い

少ない

悪い

高い

低い

低い

低い

低い

速い

多い

低い

良い

低い

カラマツ

速い

多い

低い

良い

赤松

低い

速い

低い

良い

中~低い

速い

多い

低い

良い

ひのき

速い

少ない

低い

良い

モミ

低い

速い

多い

低い

良い

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